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虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が
脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与していると
国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)などが5日発表した。
論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
国循の殿村修一医師は「病原性の高い細菌を選んでなくす方法を確立できれば、
脳出血の予防につながる可能性がある」と話している。
研究グループは、国循に入院した脳卒中患者100人から唾液を採取し、
中に含まれるミュータンス菌を培養した。
このうち、コラーゲンと結合して止血作用を阻害する性質を持つ
「cnm遺伝子保有株」が検出された患者は、
脳出血の発症の可能性が他の患者の約4倍であった。
磁気共鳴画像装置(MRI)で確認できる微小な脳出血の跡も多かったという。
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