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- 精密治療(虫歯・歯周病・根管治療)
treatment治療精度を高めるためにさまざまな精密機器を活用します
虫歯や歯周病は再発しやすい病気です。しかし再発・再治療をくり返すと、ダメージが蓄積され、歯を失うことにつながります。そうならないように、相鉄線鶴ヶ峰駅より徒歩5分の歯医者「横浜グランアズーリデンタルクリニック」では、病気の原因を取り除くとともに、治療の際には一つ一つの処置を確実に行うことを心がけています。そのためにさまざまな精密機器を導入しています。それを使って、重度の虫歯を対象とした「根管(こんかん)治療」や機能性と美しさをあわせもつ「審美・セラミック治療」もご提供します。
できるだけ神経を残すために
~虫歯治療~
天然歯に勝る人工歯はありません。そのため歯はできるだけ残すことが大切です。また重度の虫歯の治療では歯根を残すために神経を抜くことがありますが、歯の内部の神経や血管がなくなると、本来の役割である歯への栄養補給ができず、感覚もなくなります。それは治療で進行を止めるためとはいえ、やはり歯にダメージを与えます。「できるだけ歯や神経を残す」そのためには、歯の神経に達する重度の虫歯になる前に、一つ一つの処置の精度を高めることが大切です。
そこで当院では、保険診療の場合にも精度を高めるために拡大鏡を使用して、患部をできるかぎりハッキリ把握しながら虫歯を治療します。そして自費診療の根管治療では、マイクロスコープやラバーダムを使用し、さらに精度を高めます。また、虫歯の進行度によっては、MTAセメントの使用により歯の神経を抜くことなく温存することも可能かもしれませんので、さまざまな治療機器や治療素材の選択肢を広く持ち、精密治療につなげます。
虫歯がどんな病気か、知っていますか?
虫歯は96%もの人が虫歯にかかっていると言われており、小さなお子さんからご年配の方まで、歯のある人なら誰もがかかる病気と言っても過言ではありません。そんな誰もが知っている虫歯ですが、どのような症状が起こるのか?どうして虫歯になってしまうのか?といったことを、理解している方はそれほど多くないのが現状です。まずは虫歯について、正しく理解することからはじめましょう。
初期の虫歯には自覚症状がありません
もし今、あなたが歯の痛みを感じているのだとしたら、その虫歯はすでに、かなり進行してしまっている状態だと言えます。なぜなら、初期の虫歯にはほとんど自覚症状がないはずだからです。
虫歯の治療では悪くなった部分の歯を削りますが、一度削った歯(歯質)は二度と元通りにはなりません。虫歯治療のために歯を削ると、歯はそのたびにダメージを受け続け、寿命がどんどん短くなってしまいます。
虫歯が悪化してしまうと、治療の際に歯を削る量が増えます。悪化すればするほど治療にともなう痛みは大きくなり、完治するまでの時間や治療にかかる費用がかさんでゆきます。こうしたさまざまな負担を抑えるためにも、「おかしいな」と感じたらすぐに歯医者さんを受診することが大切です。
進行しすぎると大変なことに……
虫歯が悪化してしまうと、治療の際に歯を削る量が増えます。悪化すればするほど治療にともなう痛みは大きくなり、完治するまでの時間や治療にかかる費用がかさんでゆきます。こうしたさまざまな負担を抑えるためにも、「おかしいな」と感じたらすぐに歯医者さんを受診することが大切です。
- Pickup!横浜グランアズーリデンタルクリニックの虫歯治療への取り組み
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旭区鶴ヶ峰の横浜グランアズーリデンタルクリニックでは、「できるだけ歯を削らない」「できるだけ神経を残す」という方針のもとで虫歯治療を行っています。歯が痛い、冷たい食べ物がしみる、違和感があるなど、気になる自覚症状がある方はお早めにご相談ください。可能な限り、患者さんのご要望にお応えした治療をご提案・ご提供します。
虫歯の進行段階ごとの症状と治療法について
当院では、患者さんのお口の状態・環境に合わせて、お一人ひとりに合った治療計画をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
進行段階 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
CO:歯の表面の虫歯 | 痛みなどの自覚症状はほとんどありません。歯の表面がごくわずかに溶け、白く濁った部分が見られますが、自分で虫歯に気づくのは難しい段階です。 | この段階であれば、歯の再石灰化をうながすことで、虫歯を治せます。適切なブラッシングやフッ素の塗布を行います。 |
進行段階 | CO:歯の表面の虫歯 |
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症状 | 痛みなどの自覚症状はほとんどありません。歯の表面がごくわずかに溶け、白く濁った部分が見られますが、自分で虫歯に気づくのは難しい段階です。 |
治療法 | この段階であれば、歯の再石灰化をうながすことで、虫歯を治せます。適切なブラッシングやフッ素の塗布を行います。 |
進行段階 | 症状 | 治療法 |
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C1:エナメル質の虫歯 | 痛みなどの自覚症状は、まだありません。歯の表面が溶かされ、茶色や黒に変色している部分を確認することができます。 | 虫歯になってしまった部分の歯を削り、レジンという歯科用プラスチック素材を詰めます。 |
進行段階 | C1:エナメル質の虫歯 |
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症状 | 痛みなどの自覚症状は、まだありません。歯の表面が溶かされ、茶色や黒に変色している部分を確認することができます。 |
治療法 | 虫歯になってしまった部分の歯を削り、レジンという歯科用プラスチック素材を詰めます。 |
進行段階 | 症状 | 治療法 |
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C2:象牙質の虫歯 | 冷たいものや甘いものを口に入れたときにしみることがあります。象牙質まで虫歯菌に冒されてしまった状態です。 | 虫歯になってしまった部分の歯を削り、レジンという歯科用プラスチック素材を詰めます。 |
進行段階 | C2:象牙質の虫歯 |
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症状 | 冷たいものや甘いものを口に入れたときにしみることがあります。象牙質まで虫歯菌に冒されてしまった状態です。 |
治療法 | 虫歯になってしまった部分の歯を削り、レジンという歯科用プラスチック素材を詰めます。 |
進行段階 | 症状 | 治療法 |
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C3:神経に達した虫歯 | 何もしていないときでも、激しい痛みがあります。神経まで虫歯菌に冒されてしまった状態です。 | 虫歯菌に冒されてしまった歯の根から神経を取り除き、消毒をしてから薬剤を詰める処置を行います。 |
進行段階 | C3:神経に達した虫歯 |
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症状 | 何もしていないときでも、激しい痛みがあります。神経まで虫歯菌に冒されてしまった状態です。 |
治療法 | 虫歯菌に冒されてしまった歯の根から神経を取り除き、消毒をしてから薬剤を詰める処置を行います。 |
進行段階 | 症状 | 治療法 |
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C4:歯根に達した虫歯 | 神経が死んでしまうといったん痛みが消えますが、その後に化膿を起こし、再び激しい痛みが起こります。虫歯菌によって歯の根までほとんど溶かされた状態です。 | この段階に至ってしまったら、ほとんどの場合で歯を抜くしかありません。抜歯した後は、インプラント・入れ歯・ブリッジなどの治療で歯の機能を回復します。 |
進行段階 | C4:歯根に達した虫歯 |
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症状 | 神経が死んでしまうといったん痛みが消えますが、その後に化膿を起こし、再び激しい痛みが起こります。虫歯菌によって歯の根までほとんど溶かされた状態です。 |
治療法 | この段階に至ってしまったら、ほとんどの場合で歯を抜くしかありません。抜歯した後は、インプラント・入れ歯・ブリッジなどの治療で歯の機能を回復します。 |
標準的な「無痛治療」をしっかり行います
治療中に痛みを我慢したなど辛い経験をしたことはありませんか?当院では以下のことに気をつけています。
- 神経のある歯の治療にはハグキ麻酔をする
- ハグキ麻酔の針の痛みを軽減する為、表面麻酔をしてからハグキ麻酔をする
- 突然強い風をかけたり、水を出したりしない
- 歯がしみるような場合は、綿で水分を拭き取る
- 痛みの感じるまで我慢せず、しみてきた時点で手を上げてもらう
- 常に声かけをして口を空けたままにしない
- お口の中の水を吸引するときは、舌や頬を吸わない琲唾管と呼ばれる器具を使用
また、治療回数や内容が不明確なことにより、治療自体に不安を感じたことによって生じる不安感や恐怖感に対して以下のことによりその、軽減をはかっております。
- 治療の計画書カウンセリングの時間をしっかり確保
- 治療の計画書を作成し、治療にかかる費用や回数のご案内
- 院内CTの完備
- 初診時に患者様の承諾なしにいきなり歯を削るといった治療をしない
- 感染予防の為、歯科器具の滅菌をしっかり行っている
- 歯医者の薬品臭さを減らすため、徹底的な衛生管理
- レントゲン写真のデジタル化で被曝量の軽減
患者さんとともに進めます
~歯周病治療~
歯周病は生活習慣病ですので、治療や予防のためには患者さんの生活習慣(職業や食生活など)のヒアリングが欠かせません。お話を伺って、どの習慣が歯周病につながりやすいのかをお伝えし、その改善は患者さんに行っていただかなければならないのです。生活習慣が深く関係する病気は、医院での治療やケアだけでは治せません。自宅でのケアなど患者さんにも協力してもらわなければなりません。
とくに歯周病を悪化させると、治療に時間がかかります。さらに継続していただかないと改善は望めません。そこで、当院では担当の医師や担当の歯科衛生士とともに、一緒に治していく体制をとります。いつも同じ、顔見知りの健康のサポーターとして患者さんと一緒に治療・予防につなげます。
自覚症状が少ない歯周病
歯周病の自覚症状は虫歯以上に乏しく、病気がかなり進行しなければ現れません。そのため歯周病の治療では、気づいたときには重症化しているケースも多くあります。
お口の中の異常は、歯科医師や歯科衛生士などのプロによるチェックが不可欠。定期的に検診を受け、症状が進行する前に食い止めましょう。
どうして歯周病になってしまうの?
歯ぐきの境目に汚れがたまってしまうと、そこへ棲みついた歯周病菌が歯垢(プラーク)をつくり、炎症を起こしてやがて歯周病になります。
歯周病になるかどうかは、その人の体質も大きな要因のひとつとなっています。たとえば、ブラッシングが多少いい加減でも歯周病にならない方もいれば、丁寧にブラッシングしているのに歯周病になってしまう方もいます。その他にも、喫煙習慣や糖尿病をはじめとした全身疾患、ストレス、歯ぎしり・噛みしめといった癖など、さまざまな要因が複雑に絡み合って歯周病を引き起こすのです。
歯周病の原因
歯周組織は、歯ぐきと歯を支える骨、歯の根っこを覆うセメント質、歯の根と歯の骨とをつなぐ膜から構成されています。これらは、歯を正しい位置にしっかり付着させ固定するために、強固な構造となっています。ところが不十分なブラッシングによって、歯と歯ぐきのさかい目にプラーク(歯垢)がたまると、そこに歯周病菌が棲みついてしまいます。そしてその歯周病菌によって炎症が引き起こされるのです。
とはいえ、ブラッシングをきちんと行わなくても歯周病にならない方もいらっしゃれば、ていねいにブラッシングしていても歯周病が悪化してしまう方もいらっしゃいます。歯周病は患者さん一人ひとりの先天的な要素も大きく関わっているのです。
このような歯周病の性質は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の成り立ちと似ているのかもしれません。すなわち、患者さんと歯科医師双方にとって、患者さん自身のタイプを判定することが重要になります。歯周病の原因としてはこのほかに、喫煙習慣、糖尿病などの全身疾患、ストレス、歯ぎしり、かみしめなどの習慣や癖などがあります。
歯周病の主な原因 | |
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不十分なブラッシング | ストレス |
患者さんの体質 | 歯ぎしりや噛みしめ |
喫煙習慣 | 全身疾患(糖尿病など |
- Pickup!虫歯と歯周病の関係とは?
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虫歯と歯周病を同時に患ってしまったら、先に歯周病の治療を行う必要があります。なぜなら、一時的に虫歯が治ったとしても、歯の土台が歯周病にかかっていると再び虫歯を発症してしまう可能性が高いからです。
このような状況になってしまったら、まずは虫歯の穴を塞ぐ応急処置を行った後で、歯の土台を修復する歯周病の治療を行います。虫歯の進行が心配になるかもしれませんが、長い目で見れば歯周病の治療を先行するほうが歯の健康にとってよい結果をもたらします。
当院の歯周病治療の流れ
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STEP1
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応急処置と精密検査
まずは歯ぐきの痛みや腫れといった急性の症状に応急処置を施します。患部が落ち着いてきたら、レントゲンや歯科用CTを使って精密な検査を行います。
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STEP2
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治療計画とカウンセリング
患者さんひとりひとりに合った治療計画を立てます。そして、今後の治療プランについて患者さんに分かりやすく説明いたします。
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STEP3
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初期・二次治療
初期治療では、お口の中のクリーニングを行います。基本的にはブラッシングの指導や歯垢の除去を行い、必要に応じて虫歯の治療・仮ブリッジ・仮義歯を作製。さらに歯周病が進行してしまった方には、失われた歯周組織を修復する再生療法などを行います。
※再生療法など歯周外科の費用についてはこちら
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STEP4
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修復治療
歯に被せ物をしたり、ブリッジや入れ歯(義歯)を作成したり、歯の周囲を修復するための治療を行います。
高い精度が求められます
~根管治療~
重度の虫歯で神経にまで達した虫歯は、神経が入っている根管から汚染歯質や神経、血管を除去して、洗浄消毒し、根管内部をすき間なく薬剤で満たして密閉します。この際に大切なのは、根管内部に細菌を残さないことです。細菌を残すと再発し、再治療、もしくは抜歯につながってしまうからです。
一つ一つの処置の精度を高めなければならない根管治療の際には、歯科用CTによる精密診断、マイクロスコープを活用した処置、そして唾液などの侵入を防ぐためのラバーダムを使用します。また必要に応じてMTAセメントを使用し、神経や歯質を除去する量をできるだけ抑える処置にも対応します。
精密さが要求される根管治療には根気と時間がかかります。そして1回の治療時間は長めです。それは、できるだけ少ない通院回数での治療を実現するためであり、さらに大切なのは、治療期間が長引くと、治療している歯に仮のフタをしている時間も増えるので、根管内部に唾液が入り、細菌が入って増殖してしまうリスクも増えてしまうからです。そのため少ない回数で治療するようにしています。
白く美しい歯に
~審美・セラミック治療~
保険診療の虫歯治療で使用する銀歯は目立つだけでなく金属アレルギーの心配があります。そこでおすすめなのがセラミック素材を中心に作製する審美・セラミック治療です。見た目が自然で美しいだけでなく、機能性の回復が可能なうえ、お口の中で安定するのもメリットです。
セラミックはお口の中で溶けることなく、変色もしません。また汚れがつきにくいので、プラーク(歯垢)や歯石が付着しにくく、歯との「さかいめ」の精度を高めれば虫歯のリスクを低く抑えられます。そのために活用するのがマイクロスコープです。患部を拡大して目視しながらの処置が、歯質の削りすぎを防ぎ、精度を高められます。
また、歯ぐきの組織との調和も大切です。歯と歯ぐきの溝に汚れがたまりにくく、歯ぐきの炎症をおこしにくいので、歯周病のリスクも低く抑えられます。見た目と機能の回復が可能で、さらに精度の高さから長期間の使用ができる審美・セラミック治療にはさまざまなメリットがあります。
精密治療で用いる機器について
歯科用CT
CTとはComputed Tomographyの略です。コンピュータを駆使したデータ処理と画像の再構成で、断層写真を得ることができる装置です。歯科用CTとは、近年開発された歯科に特化したCT装置で、コーンビーム方式を用いているためコーンビームCTとも言われています。
主に、インプラントや親知らずの抜歯などの治療に用いられますが、耳鼻科領域(蓄膿症など)にも応用されることがあります。三次元の高画質画像を用いることで、断層方式パノラマX線写真や口内法X線撮影法では判別できない、痛みや症状の原因の究明に役立ちます。
歯科用CTとは、コーンビーム式のスキャンを行う事で、短時間のX線照射による、歪みの少ない繊細な画像を断面で観察することができます。
当院では最新のコンビームCTを導入しております。
従来のX線と歯科用CTの違い
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従来のX線 -
歯科用CT
従来のX線写真は2次元的な平面での診断しかできませんが、歯科用CTスキャンでは3次元の立体画像でのレベルに変わるので、より多くの情報が得られます。従来のレントゲンでは、1方向の1カットのみを映し出すものでした。これに対し、CTでは(輪切りにしたものを)3次元の立体的情報を、何百というカットで色々な方向から映し出すことが出来るのです。例えるなら、写真を正面から1枚だけ撮ったのが従来のレントゲンとすると、CTは、360度の方向から何百枚も撮った写真といえるでしょう。
つまり従来のX線画像での診断とはレントゲンフィルムに写ったものそのものではなく、想像による術者の頭の中の立体画像だということです。それ故正確な診断は不可能です。
CTの場合は写った画像から想像ではなく、そのものがそのまま3次元の画像として見えるので正確な診断を行うことが可能になります。
歯科用CTでできること
インプラントだけでなく、歯周病や根管治療、親知らずなど、幅広く歯科治療に応用することができ、正確な審査・診断により、治療の安全性を高めます。歯科用CTスキャンは、歯科治療において大きな役割を果たしています。患者様にとっては事前に病気のがわかることや、インプラントにおける手術野の状態が細かく把握できることによって、より正確で安全な治療が受けられるようになります。
又、口腔外科領域の疾患である、親知らずの抜歯(特に難易度の高い、歯の根と神経が近接している場合の3次元的な診断が必要な場合はCT撮影を行います。)
のう胞性病変(膿の袋が顎の骨の中に出来る病気)、顎骨骨折、歯槽骨骨折(交通事故や転倒などによる外傷性病変)、歯性上顎洞炎(上の歯の根の炎症が原因で起こる病気で CT撮影を行いどこの歯(根)が原因であるか診断を行い治療を行います。)、上顎正中過剰埋伏歯(歯が埋まっていて、正中離開(すきっ歯)や萌出遅延(歯が生えてこないor生えてくるのが遅い)の原因になります。
過剰歯の有無については、通常の小さなレントゲン撮影で確認することが可能ですが、実際の抜歯を行う際、隣の歯の根の位置や近接する神経(切歯管)の位置のCT撮影を行い、正確な診断の上 手術を行います。
インプラント治療
インプラントを埋める部位の骨の質や厚み・形態、神経・血管の位置が正確に分かり、確実な診断が可能となります。それにより、インプラント治療の安全性が飛躍的に向上します。
術中にもCT撮影ができることで、インプラントの位置や方向などの確認ができ、より安全・正確にインプラント手術をすることができます。
歯周病治療
歯の周囲の骨の破壊の程度が、立体的に把握でき、歯周病の進行度が正確に診断できます。それにより、最善の治療計画をたてることができ、治療の予知性が高くなります。
親知らずを抜く場合、歯の位置や向き、また神経との位置関係が3次元的にわかることで、抜歯が手際よく安全に行えます。
根管治療
歯の根の先の病巣の状態など、通常レントゲン画像に比べてはるかに正確な診断ができます。
照射量の軽減
医科用CTに比べX線照射量は1/8~1/50と大幅に軽減できます。
マイクロスコープ
マイクロスコープとは?
人間の裸眼での二点識別域は0.2mmが限界と言われています。しかし、自由診療で行うような高度な治療、審美歯周外科治療においてはミクロン単位の正確さが要求されます。そのようなとき、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、肉眼の3~20倍に拡大した視野で治療を行うことで、より正確な作業が可能となり、治療のレベルを格段に向上させることができます。マイクロスコープを使用することにより、歯科医師の“経験”や“勘”だけに頼ってきた治療では不可能だった高度なレベルの治療を行うことができるようになります。
マイクロスコープは、はじめ耳鼻科、眼科で使用されるようになり、1950年代に脳神経外科、その後産婦人科、心臓外科でも使用されるようになりました。1990年代には歯科でも有効性が認知されるようになりましたが、日本での普及はまだまだ一般的ではなく、現在でも、全国の歯科医院でマイクロスコープが設置されている医院は、いまだ2~3%というのが現状です。アメリカでは根管治療の専門医には歯科用顕微鏡の使用は義務化されています。横浜グランアズーリデンタルクリニックでは最高峰の歯科用顕微鏡(カールツァイス社製マイクロスコープ)を導入しています。
マイクロスコープを用いた精密根管治療(マイクロエンド)&歯髄保存療法
根管治療(根の中の治療)や歯髄保存療法はマイクロスコープが最も必要とされる治療のひとつです。歯の中にある根管は、非常に複雑で細かい形態をしているにもかかわらず、従来は、“手探り”で、手指の感覚だけを頼りに治療を行ってきました。しかしマイクロスコープを使用することにより、歯の内部を拡大視し、直接根管内を見ながら正確に治療が行うことが可能となるため、従来では考えられないような細部の治療も可能となり、治療のレベルを格段に向上させることができます。
根管治療1 | 根管治療2 | 根管治療3 |
---|---|---|
歯と歯の間に神経に及ぶ進行性のう蝕を認めます。手前の歯は強い不可逆性疼痛が生じていたため、残念ながら神経の治療を行います。奥の歯は幸い症状がない段階で発見できたため、MTA&CRで修復いたしました。 |
②マイクロエンド&ジルコニアクラウン修復 |
根管治療1 |
歯と歯の間に神経に及ぶ進行性のう蝕を認めます。手前の歯は強い不可逆性疼痛が生じていたため、残念ながら神経の治療を行います。奥の歯は幸い症状がない段階で発見できたため、MTA&CRで修復いたしました。 |
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根管治療2 | |
根管治療3 |
②マイクロエンド&ジルコニアクラウン修復 |
マイクロエンド&CTで治癒したケース
- ①初診時
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歯を支えている骨が95%以上溶け、骨が感染を起こしています。抜歯と宣告を受けても不思議ではないケースです。
- ②3週間後:治療終了
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感染源を除去し、患者さんは硬いものが噛めるまでに回復。レントゲン上では、まだ骨の治癒は見られず、経過観察を行います。
- ③1年後
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骨の再生が認められ痛みや腫れなどの症状も消失しました。
MTA覆髄治療(歯髄保存治療)
歯髄を守ることが重要な理由
歯髄とは、歯のもっとも内部にある神経や血管が通っている重要な組織です。歯そのものが受けるさまざまな影響を感知してトラブルから歯を守る役目を果たしています。
人が歯を失う主な原因は、歯周病や虫歯、ケガですが、突き詰めると7割を占めるのが以下の2つです。
- 歯根破折(歯肉の中にある歯の根の部分が欠けてしまったり割れてしまったりすること)
- 歯の根の病気(根尖病巣/根尖性歯周炎)
これらは、虫歯の度重なる治療で神経を取る処置がされた歯(=失活歯)であることが多く、歯を失わないためには、歯の神経や血管がある「歯髄」を守ることがとても重要になってきます。「歯髄」には、外部からのさまざまな刺激に対する感覚機能のほか、虫歯菌に抵抗する防御機能があり、これを保護することで、歯の寿命が変わってくる可能性があるのです。
歯髄保存治療とは
当院では、歯髄を保存するために「MTA覆髄治療」を行っています。従来の虫歯治療では、重度の虫歯には、歯髄の炎症を抑えたり、虫歯の除去時に露出してしまった神経を保護するために水酸化カルシウムのセメントで覆う「直接覆髄法」が行われていました。しかし、非常に難しい処置であるため、結果、神経を除去することになる(抜髄処置)が多くありました。
そこで登場したのが、「MTA覆髄治療」です。「MTA覆髄治療」では、ケイ酸カルシウムを主成分とするMTAを使用することにより、従来に比べ、格段に神経を残すことが可能になりました。「MTA覆髄治療」のメリットは、以下の3つです。
- 歯髄を保存し、歯の寿命が延びる可能性がある
- 将来歯を失う可能性を減らし、義歯やインプラントの費用がかからずに済む可能性が高くなる
- 根管治療をしないので、余計な歯を削らずに済む
「神経を守ること」「神経を残すこと」を重視したMTA覆髄治療は、非感染歯髄であるなど適応症が限られていますが、歯の寿命を少しでも長く延ばすことのできる「MI治療」(最小限の侵襲治療:ミニマル・インターベンション)と考えられています。「MTA覆髄治療」においては、歯の根に近い部分の治療のため、虫歯の除去の方法など繊細な技術が要求されますが、当院では痛みを最小限に抑え、丁寧な診断と治療を心がけておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
MTAとは?
MTAセメント(プロルートMTA)は、1993年に米国ロマリンダ大学のDr.Mahmoud Torabinejadらにより根管穿孔部位を封鎖する材料として開発され、1998年以降に欧米各国で、2007年に日本で発売が開始されて以来、多数の症例に使用されて高い臨床評価が得られています。
ケイ酸カルシウムを主成分とするMTA(Mineral Trioxide Aggregate)は、生体親和性や封鎖性、石灰化促進作用、デンティンブリッジ形成能、細胞反応活性化促進作用、抗菌性に優れた革新的な材料です。
当院のMTA覆髄治療では、プロルートMTA(Pro Root MTA)など複数の材料を症例に合わせて選択しています。
MTA覆髄治療の特長&メリット
歯髄を保存できる可能性がある
MTAによる覆髄処置により、通常であれば神経を取るケースでも神経を残せる可能性があります。
歯の切削を最小限に抑えることができる
抜髄処置(根管治療)を回避できることにより、歯を削る量を最小限に抑えることができます。
歯の寿命が延びる可能性がある
歯髄の保存により、歯の主要な喪失原因である失活歯の歯根破折や根尖病巣を回避し、歯の寿命を延ばせる可能性があります。
生涯でかかる治療費用を抑制できる
歯髄の保存により、抜髄処置(根管治療)の費用、ファイバーコア等の土台の費用、セラミッククラウン等の高額な被せ物の費用がかかりません。
失活歯では、経年的に根尖病巣の出現による再根管治療や被せ物の再製作が必要になることも多く、また、歯根破折等に起因する抜歯により、ブリッジやインプラント、義歯などの新たな治療が必要になる場合もあります。MTAにより歯髄保存が可能であれば、生涯にわたり発生する可能性のあるこれらの治療費用を抑制することができます。
治療上の注意点
適応症が限られている
MTAによる覆髄処置は、非感染生活歯髄(C2:う蝕症第二度)が適応症です。
何もしなくてもズキズキ痛む(自発痛がある)、温かいもので痛むなどの炎症歯髄や感染歯髄(C3:う蝕症第三度)は、非適応症となります。
冷たいもので少ししみる虫歯は適応症となる可能性がありますが、MTA治療の可否は虫歯の状態を直接確認して判断する必要があります。
歯髄を保存できない場合がある
MTAによる覆髄処置は、従来より高い確率で歯髄を保存できる治療法ですが、歯の状態によっては、歯髄保存治療後に歯髄の炎症等により抜髄処置が必要になる場合があります。MTA治療の予後については、それぞれのケースで診断時や治療時の歯の状態確認後により具体的にご説明しています。
治療直後は歯がしみる場合がある
MTA覆髄治療の直後は、虫歯除去時の刺激や覆髄処置の刺激により、一時的に歯が過敏になり、冷たいものなどでしみたり痛む場合があります。歯髄の回復に伴い、通常これらの症状は軽減・消失していきます。
担当医の技術や診断が重要である
担当医の虫歯の除去方法や診断が治療結果に影響します。
保険適用外の治療である
MTA覆髄治療(歯髄保存治療)は、保険適用外の治療です。
MTAセメントによるパーフォレーション(穿孔)部における再生治療
- ①初診時
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大きな根尖病巣
- ②遠心根にパーフォレーション
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パーフォレーション
- ③MTAで充填
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- ④1年後
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分岐部、近心根尖部の骨が完全に再生しました。