News伝えたい事がある2018秋
その後の被せ物がセラミックやインプラント治療など(自費治療)
であれば、GBR(骨造成)も併用しますが
今回は保険での治療の為、保険の範囲内で
ベストは尽くしました。
それでも十分いい結果はでます(^・^)
個人的には歯根端切除術は結構好きな手術の1つです。
CT等でしっかり審査・診断を行えば
大きな根尖病変がある歯であっても、救うことが可能です。
(病変の大きさは関係ないですね)
歯を抜くことは簡単、歯を残してナンボ。
ただし、歯根の垂直破折&大きな穿孔(穴が空くこと)
は残念ながら抜歯の適応となります。
『歯を抜かない歯医者がいい歯医者』
というイメージが世間一般的にはあると思います。
私も99%は同意です。
ただ、付け加えたい項目があります。
それは、抜歯の審査基準をクリアしているかどうか。
・歯冠長延長術(自費)
・歯根端切除術(保険or自費)
・歯の矯正・エクストリュージョン(自費)
・歯周外科・歯周再生療法(保険・自費)
・穿孔(パーフォレーション)の対してMTAセメント(自費)
これらを駆使しても、歯を保存できない
歯は残念ながら 治療=抜歯となってしまいます。
①重度の歯周病で歯がグラグラで、周りの歯に無理やり
べっとり固定して、歯ぐきから、排膿(膿がどろどろ)して
グラグラなので噛めないですし、口臭もある。
②銀歯の下の根が、ハセツしていて そこから感染を起こして
時々、腫れたり引いたりを繰り返す&違和感や鈍痛もある
上記の①・②に共通しているのは強烈な痛みがあまりない事と
どちらも『細菌感染』を起こしている事。
では歯の場合、どこが感染を起こすのか?
歯?
歯ぐき?
正解は『骨です』
歯を支えている歯槽骨が細菌感染を起こして
骨が溶けている状態がレントゲンで黒く写ります。
皆さんは、手や足の骨が感染して、膿が出ていたら
例え痛みがなくても、ちゃんと治療しますよね?
歯も同様です。
歯を支えている骨(歯槽骨・顎骨)が感染しても
採血を行えば、その他の組織が感染したときと同様に
CRP等の炎症の数値は上昇します。
痛みの有無と病状の重症度は
必ずしも比例しないということも
1つ大事なポイントかと思います。
この場合は治療イコール抜歯です。
痛みがないのは、あくまで慢性的に経過しているだけで
急性・重症化すれば、蜂窩織炎 、骨髄炎などの
重篤な疾患につながりますし、
私が以前在籍していた、
口腔外科では、そのような患者さんが
日々沢山いらっしゃいます。
入院・全身麻酔での手術になってしまうケースも沢山あります。
行き過ぎた抜歯は何がなんでもしたくない
抜歯=悪である神話による
弊害は間違いなく存在します。
ただ、私も説明はしますが、強要はしません。
最終的な判断はあくまで患者さんに
委ねます。
結構げんなりしてしまったと思いますので
最後に私から、歯を残したい皆様に
ポジティブメッセージがあります!
歯を残したい場合、
(根尖病変と歯周病が混在してますが
今回は分かりやすくあえてそのままにしてます)
・歯冠長延長術(自費)
・歯根端切除術(保険or自費)
・歯の矯正・エクストリュージョン(自費)
・歯周外科・歯周再生療法(保険・自費)
・穿孔(パーフォレーション)の対してMTAセメント(自費)
これらを駆使しても、歯を保存できないかを
歯科医師に聞くといいと思います。
皆様の大切な歯が残せるよう祈っております!(^^)!
これで決まり!