医院ごとの費用差には、素材や治療工程、技術の違いがあります。価格に疑問を持ち、理由を理解することが、納得して治療を選ぶ第一歩です。
Newsセラミック治療の費用はなぜ高い?相場・保険との違い・後悔しない選び方
セラミック治療を検討したとき、多くの人が最初に感じる「値段の壁」
セラミック治療について説明を受けた際、多くの方が最初に戸惑うのが費用や値段の高さです。保険診療と比べると、1本あたりの相場が大きく異なるため、「本当にそこまでの価値があるのだろうか」「高い分、何が違うのか」と感じるのは自然な反応です。
特に初めて自由診療を検討する場合、価格の理由が十分に理解できていないと、不安や迷いが強くなりやすくなります。セラミックの費用に疑問を持つことは、治療を慎重に考えている証拠であり、決して後ろ向きなことではありません。
なぜネット上では費用にばらつきがあるのか
「セラミック 費用」や「セラミック 相場」と検索すると、医院によって価格に大きな幅があることに気づく方も多いでしょう。このばらつきは、単なる値付けの違いではなく、使用する素材の種類、治療工程の丁寧さ、診断や調整にかける時間、関わる技工士の技術レベルなど、複数の要因が重なって生じています。
また、前歯か奥歯か、被せ物か詰め物かといった条件でも値段は変わります。表面的な金額だけを比較すると分かりにくくなりますが、費用の違いにはそれぞれ理由があることを理解することが大切です。
費用への疑問を持つこと自体が、正しいスタートである理由
セラミック治療の費用について「高いのでは」「相場は妥当なのか」と疑問を持つことは、治療を受けるうえで非常に健全な姿勢です。値段だけで即決してしまうと、治療内容や将来的なリスク、メンテナンスまで十分に理解できないまま進んでしまう可能性があります。
一方で、費用の内訳や違いを知ろうとすることで、自分にとって必要な治療かどうかを冷静に判断できるようになります。セラミックの費用に向き合うことは、「納得して治療を選ぶ」ための第一歩であり、後悔を防ぐための大切なプロセスといえるでしょう。
POINT
2.セラミック治療の費用相場を整理する
セラミックの費用相場(1本あたりの一般的な目安)
セラミック治療の費用は自由診療となるため、全国一律の価格が決まっているわけではありませんが、一般的な相場としては1本あたりおおよそ8万円〜20万円前後が目安とされています。この幅が生まれる理由は、使用するセラミック素材の種類、治療工程の丁寧さ、技工物の精度、診断に用いる設備などが異なるためです。
たとえば、見た目の自然さを重視した前歯用セラミックと、強度を重視した奥歯用セラミックでは、求められる性能が異なり、費用にも差が出ます。また、単に「白い歯を入れる」だけでなく、噛み合わせや将来的なトラブルを防ぐ設計まで含めて行う場合、時間と専門性が必要となり、その分コストも反映されます。セラミックの値段を見る際は、金額だけでなく、どこまでの診断や調整が含まれているのかを確認することが大切です。
前歯・奥歯・被せ物・詰め物による価格差
セラミック治療の費用は、治療する部位や補綴物の種類によっても変わります。前歯は笑ったときや会話の際に目立つため、色調や透明感、周囲の歯との調和が重視されます。そのため、審美性の高い素材や繊細な調整が必要となり、費用はやや高めになる傾向があります。
一方、奥歯は噛む力が強くかかるため、耐久性を優先した素材選択や設計が求められます。被せ物(クラウン)は歯全体を覆うため工程が多く、詰め物(インレー)よりも費用が高くなりやすいのが一般的です。また、詰め物であっても、噛み合わせや歯の形態によっては高精度な製作が必要となり、単純な比較はできません。セラミックの費用は「前歯か奥歯か」「被せ物か詰め物か」といった条件によって変動する点を理解しておくことが重要です。
「安すぎる」「高すぎる」と感じるケースの背景
セラミックの費用を調べていると、「相場より極端に安い」「思っていたよりかなり高い」と感じるケースに出会うことがあります。安すぎる場合には、使用素材が限定的であったり、調整や検査工程が簡略化されている可能性も考えられます。
一方で、高額に感じる場合は、精密な診断、噛み合わせの細かな調整、再治療リスクを抑えるための工程が含まれていることがあります。セラミック治療は完成直後の見た目だけでなく、長期的に安定して使えるかどうかが重要です。そのため、費用の高低だけで良し悪しを判断するのではなく、「何に対してその値段が設定されているのか」を確認する視点が欠かせません。相場から大きく外れる場合には、カウンセリングで内訳や考え方を丁寧に説明してもらうことが、後悔しない選択につながります。
POINT
部位や素材、噛み合わせ調整などで費用は変わります。金額だけでなく、診断や調整内容まで含めて確認することが大切です。
3.なぜセラミックは保険適用にならないのか
保険診療と自由診療の根本的な違い
歯科治療には大きく分けて「保険診療」と「自由診療」があります。保険診療は、公的医療保険制度に基づき、全国どこでも一定の基準・ルールのもとで提供される治療です。費用負担が抑えられる一方、使用できる材料や治療方法、工程には明確な制限があります。
一方、自由診療は保険の枠にとらわれず、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせて治療内容を設計できるのが特徴です。セラミック治療は、見た目の自然さや適合精度、長期的な安定性などを重視するため、材料選択や技工工程に高い自由度と専門性が求められます。この「個別最適化」が、画一的なルールで運用される保険診療とは根本的に異なる点です。
セラミックの費用や値段に幅があるのも、自由診療ならではの設計の違いが反映されているためであり、相場を理解するにはこの前提を知ることが重要です。
保険治療が「最低限の機能回復」を目的としている理由
保険診療の歯科治療は、「噛む」「話す」といった基本的な口腔機能を回復・維持することを主な目的としています。そのため、治療のゴールはあくまで日常生活に支障が出ない状態であり、見た目の美しさや細かな適合精度、長期的な審美性までを追求する設計にはなっていません。
例えば、保険の被せ物では、材料や形態があらかじめ定められており、歯科技工士が個々の歯の色調や透明感を細かく再現することは制度上想定されていません。これは制度の欠点というより、限られた医療財源の中で多くの人に公平な医療を提供するための仕組みです。
セラミック治療は、こうした「最低限」という枠を超え、見た目・清掃性・再治療リスクの低減まで含めて設計する治療であるため、費用や相場が保険治療より高くなる背景があります。
セラミックが自由診療になる制度上の背景
セラミックが自由診療に分類される理由は、「高価な素材だから」という単純なものではありません。制度上、保険診療で認められる材料や治療法は、全国一律で再現可能であり、一定の効果と安全性が標準化できることが条件となっています。セラミック治療は、歯の色や形、噛み合わせ、周囲の歯との調和などを総合的に判断し、オーダーメイドで設計・製作される治療です。
この過程には、歯科医師の診断力だけでなく、歯科技工士の高度な技術や時間が必要となり、工程の標準化が難しい側面があります。そのため、公的保険制度の枠組みにはなじまず、自由診療として位置づけられています。セラミックの費用や値段を考える際は、素材そのものではなく、「制度上、個別設計を前提とした治療である」という背景を理解することが、納得感につながります。
POINT
セラミック治療は、見た目や噛み合わせまで一人ひとりに合わせて設計する治療です。材料や工程に制限がある保険診療とは目的が異なるため、自由診療として扱われています。
4.セラミック費用を構成する「見えない内訳」
素材費だけではない、セラミック治療のコスト構造
セラミック治療の費用を考える際、「高価な素材を使っているから高いのでは」とイメージされる方は少なくありません。確かにセラミックは保険素材に比べて材料費自体が高い傾向がありますが、実際の費用は素材費だけで決まるものではありません。
セラミック治療は、診査・診断、治療計画の立案、歯の形成、型取り、仮歯の調整、最終装着といった複数の工程を経て完成します。それぞれの工程で時間と専門的な技術が必要となり、その積み重ねが費用に反映されます。いわば、セラミック治療の値段は「完成品の価格」ではなく、「治療全体にかかるプロセスの対価」と考えると理解しやすいでしょう。相場だけを見て高い・安いと判断するのではなく、どこまでの工程が含まれている費用なのかを知ることが、納得感のある選択につながります。
技工士の技術料とオーダーメイド性
セラミック治療の質を大きく左右するのが、歯科技工士の存在です。セラミックの被せ物は工場で大量生産されるものではなく、患者さん一人ひとりの歯の形、色、噛み合わせに合わせてオーダーメイドで製作されます。この工程を担うのが歯科技工士であり、その技術力や経験値が仕上がりに直結します。
自然な色調再現や隣の歯との調和、噛み合わせへの配慮などは、熟練した技工士でなければ難しい部分です。そのため、セラミックの費用には「技工料」として、こうした高度な専門技術への対価が含まれます。値段だけを見ると高く感じるかもしれませんが、既製品では得られない精度や自然さを実現するためのコストと考えると、相場に差が出る理由も理解しやすくなります。
診断・設計・調整にかかる時間と専門性
セラミック治療では、実際に被せ物を装着する前段階の「診断」と「設計」が非常に重要です。歯の状態や噛み合わせ、歯ぐきの位置、将来的な変化まで考慮しながら治療計画を立てるには、歯科医師の専門的な判断と十分な時間が必要になります。また、装着後も噛み合わせの微調整や経過観察を行い、違和感や負担が出ないよう細かく対応します。
こうした見えにくい調整作業は、短時間で済ませられるものではなく、経験と集中力を要する工程です。セラミック治療の費用には、この「見えない時間」と専門性が含まれている点も見逃せません。値段や相場だけで比較するのではなく、どこまで丁寧に診てくれるかという視点で考えることが、後悔しない選択につながります。
POINT
診断や設計、技工士によるオーダーメイド製作、装着後の調整など、治療全体にかかる時間と専門技術が含まれています。
5.素材によって費用が変わる理由
ジルコニア・e.max・ハイブリッドなどの価格差
セラミック治療の費用や値段に差が出る大きな理由の一つが、使用する素材の違いです。代表的な素材には、ジルコニア、e.max(二ケイ酸リチウムガラスセラミック)、ハイブリッドセラミックなどがあり、それぞれ製造工程や特性が異なります。
ジルコニアは非常に高い強度を持ち、割れにくい素材として奥歯など力がかかりやすい部位に用いられることが多く、その分、材料費や加工工程が増えるため費用相場は高めになります。
一方、e.maxはガラス系セラミックで、天然歯に近い透明感や色調再現性に優れていますが、製作には精密な技工操作が必要で、技工士の手作業の割合が高くなることから費用が上がりやすい傾向があります。ハイブリッドセラミックは樹脂とセラミックを混合した素材で、比較的値段を抑えやすい反面、経年による変色や摩耗が起こりやすいという特徴があります。このように、セラミックの費用相場は素材そのものの価格だけでなく、製作工程や技工精度の違いが反映された結果といえます。
「透明感」「強度」「寿命」と費用の関係
セラミック治療では、「透明感」「強度」「寿命」という三つの要素が費用と密接に関係しています。透明感は見た目の自然さを左右する重要な要素で、前歯など目立つ部位では特に重視されます。高い透明感を持つ素材ほど、色の重なりや光の透過を再現するために複雑な構造や高度な技工操作が必要となり、その分費用が上がる傾向があります。
一方、強度は噛む力に耐えるための性能で、奥歯や歯ぎしりのある方では欠かせない要素です。強度を優先した素材は、長期的な破損リスクを抑えやすく、結果として再治療の可能性を減らせるため、寿命の面でメリットがあります。寿命が長い治療は初期費用が高く感じられても、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い場合もあります。
セラミックの値段は、単に「高い・安い」ではなく、どの性能に重点を置いて設計されているかを反映したものと理解することが大切です。
見た目重視か、耐久性重視かで選び方が変わる
セラミック素材の選び方は、見た目を重視するか、耐久性を重視するかによって大きく変わります。例えば、前歯の1本だけを治療する場合、周囲の歯との色や透明感の調和が重要になるため、e.maxなど審美性に優れた素材が選択されることが多く、その分費用相場はやや高くなります。一方、奥歯では噛む力が強くかかるため、見た目よりも割れにくさや安定性を重視し、ジルコニアが選ばれるケースが増えます。
どちらが「正解」というわけではなく、治療部位、噛み合わせ、生活習慣、将来のメンテナンスまで含めて判断することが重要です。費用や値段だけで素材を決めてしまうと、後から「見た目が気になる」「欠けやすい」といった不満につながる可能性があります。
カウンセリングの場で、なぜその素材が提案されているのか、費用にどのような意味があるのかを理解したうえで選択することが、納得度の高いセラミック治療につながります。
POINT
セラミックの費用は、素材ごとの強度・見た目・寿命の違いで変わります。治療部位や目的に合った選択が大切です。
6.医院ごとに費用が違うのはなぜ?
設備(CT・マイクロスコープなど)が費用に与える影響
セラミック治療の費用や相場に差が生まれる背景の一つが、医院ごとの設備環境です。歯科用CTは、歯や顎の骨の状態を三次元で把握でき、被せ物を作る前に根の形や周囲組織を正確に確認するために用いられます。
これにより、見た目だけでなく長期的な安定性を考慮した設計が可能になります。また、マイクロスコープや拡大鏡は、肉眼では見えにくい細部まで確認しながら治療を行うための機器で、歯とセラミックの境目の精度を高めるうえで重要です。こうした設備は導入や維持にコストがかかるため、治療費用に反映されやすい傾向があります。
一方で、精密な診断と処置が行われることで、再治療のリスクを抑えやすくなるという側面もあります。セラミックの値段を見る際は、単に金額の高低だけでなく、どのような設備環境で治療が行われているかにも目を向けることが大切です。
治療工程の丁寧さと価格の関係
セラミック治療の費用には、実際に歯を削って被せ物を装着する工程だけでなく、その前後に行われる多くのプロセスが含まれています。例えば、事前のカウンセリングや診断、噛み合わせの分析、仮歯による経過観察、装着後の微調整などは、時間と専門性を要する工程です。
これらを丁寧に行うことで、見た目の自然さだけでなく、噛みやすさや耐久性を高めることにつながります。一方、工程を簡略化すれば費用は抑えられる可能性がありますが、調整不足や適合不良によって、数年後に再治療が必要になるケースもあります。
セラミックの相場や値段の違いは、「どこまで丁寧に工程を積み重ねているか」の差ともいえます。治療内容の説明を受ける際には、どのような工程が含まれているのかを確認し、費用の背景を理解することが重要です。
「どこで治すか」が結果と満足度に影響する理由
セラミック治療は、素材そのものの性能だけで結果が決まるものではありません。診断から設計、装着後の管理までを含めた「治療の質」が、見た目や使い心地、満足度に大きく影響します。
そのため、同じセラミック素材を使用していても、医院によって仕上がりや安定性に差が出ることがあります。費用や相場を比較する際、「どこで治すか」という視点は非常に重要です。価格が安いか高いかだけで判断すると、治療後に違和感や不安が残る可能性もあります。
一方で、十分な説明とカウンセリングを受け、自分の希望や条件に合った治療を選べた場合、費用に対する納得感も高まりやすくなります。セラミック治療を検討する際は、値段だけでなく、診療姿勢や説明の丁寧さ、長期的なフォロー体制まで含めて判断することが、後悔の少ない選択につながります。
POINT
セラミック治療の費用差は、CTや拡大機器などの設備や、診断・調整まで含めた工程の丁寧さによって生まれます。金額だけでなく、治療環境や説明の充実度も大切です。
7.安さで選ぶと後悔しやすいケース
セラミック治療で起こりやすいトラブル例
セラミックの費用や値段だけを基準に選んだ場合、治療後に思わぬトラブルが生じることがあります。代表的なのは、被せ物と歯の適合が十分でないことによる二次むし歯や、噛み合わせ調整が不十分なまま装着されることで起こる欠け・破折です。
セラミックは精密な素材である反面、診断・形成・型取り・装着までの工程が丁寧でなければ、本来の性能を発揮しにくくなります。費用を抑えるために工程が簡略化された場合、見た目は一時的に整っても、歯との境目にわずかな段差が残り、汚れがたまりやすくなることがあります。
また、素材の特性を十分に考慮せずに選択すると、前歯では不自然な白さになったり、奥歯では強度不足が生じたりすることもあります。セラミック治療の相場には理由があり、安さの背景にどの工程が省かれているのかを理解しないまま選ぶことは、将来的なリスクにつながりやすいといえます。
再治療が必要になった場合の結果的な負担
セラミック治療後にトラブルが生じ、再治療が必要になると、結果的な負担は初期費用を大きく上回ることがあります。たとえば、適合不良によって内部でむし歯が進行していた場合、被せ物の作り直しだけでなく、土台の治療や神経の処置が必要になることもあります。
その場合、治療期間が延び、通院回数も増え、身体的・精神的な負担が重なります。さらに、歯を削り直すことで歯質が減り、将来の治療選択肢が限られてしまう可能性も否定できません。
セラミックの値段が一時的に安く感じられても、再治療が発生すれば、最終的な費用は相場以上になるケースもあります。治療のやり直しは、単なる出費の問題だけでなく、歯そのものの寿命に影響する点も見逃せません。費用を検討する際には、「うまくいかなかった場合にどうなるか」という視点を持つことが重要です。
「初期費用」と「長期的な費用」は別で考える
セラミック治療の費用を考える際、「初期費用」と「長期的な費用」を分けて考えることが後悔を減らすポイントになります。初期費用とは、被せ物を作製・装着するまでにかかる値段のことです。
一方、長期的な費用には、将来のメンテナンス、調整、万が一の再治療まで含まれます。初期費用が相場より低く設定されている場合でも、長期的な安定性が確保されていなければ、結果として費用も負担も増えてしまいます。
逆に、適切な診断と精密な工程を踏んだセラミック治療は、定期的な管理を行うことで長期間安定しやすく、再治療のリスクを抑えやすい傾向があります。費用や値段だけで判断するのではなく、「どれくらいの期間、安心して使えるか」という視点で相場を捉えることが、納得できる選択につながります。治療前のカウンセリングで、短期と長期の両面から説明を受けることが大切です。
POINT
セラミック治療は、初期費用だけでなく、長期的な安定性や将来の負担まで考えて選ぶことが大切です。
8.セラミック費用を“高い”から“納得”に変える考え方
値段ではなく「何にお金を払っているか」を知る
セラミック治療の費用や値段を見たとき、「なぜここまで高いのだろう」と感じる方は少なくありません。しかし、その金額は単に“白い歯を入れるための材料費”だけで決まっているわけではありません。
実際には、事前の診査・診断、噛み合わせを含めた治療設計、精密な形成、技工士によるオーダーメイドの製作、装着後の調整や管理まで、複数の工程と専門的な判断が積み重なっています。
セラミックの費用とは、完成物そのものだけでなく、「その歯を長く安定して使うためのプロセス全体」に対する対価ともいえます。値段だけを見ると高く感じやすいものの、どの工程にどのような専門性が関わり、どんなリスクを減らすための治療なのかを理解することで、費用の捉え方は大きく変わってきます。
見た目・噛み合わせ・再発リスクのバランス
セラミック治療を検討する際、多くの方がまず重視するのは「見た目のきれいさ」です。しかし、見た目だけを優先した治療は、長期的に見ると噛み合わせの不調や再治療につながる可能性があります。
逆に、強度や噛み合わせだけを重視すると、透明感が乏しく不自然な仕上がりになることもあります。セラミックの費用や相場には、こうした見た目・機能・安定性のバランスを取るための調整や技術が反映されています。特に噛み合わせが適切でない状態では、セラミックが欠けたり、土台の歯に負担がかかったりするリスクが高まります。
費用を考える際には、「自分にとって何を優先したいのか」「どのリスクを減らしたいのか」を整理し、見た目と機能、再発リスクのバランスが取れた治療かどうかを確認する視点が重要です。
自分にとっての適正価格を見つける視点
セラミック治療の適正価格は、誰にとっても同じではありません。前歯1本の部分治療なのか、噛む力が強くかかる奥歯なのか、将来的にどれくらいの期間使い続けたいのかによって、選ぶべき治療内容や費用は変わってきます。また、現在のお口の状態や生活背景によっても、必要な治療のレベルは異なります。
そのため、「相場より安いか高いか」だけで判断するのではなく、自分の条件に対して妥当な説明がされているかどうかが大切です。カウンセリングで治療内容・費用・想定されるメリットやリスクについて丁寧に説明を受け、納得できるかどうかを基準に考えることで、その治療は“高い買い物”ではなく、“理解したうえで選んだ医療”になります。適正価格とは、金額そのものよりも、納得感の中に見出されるものといえるでしょう。
POINT
セラミック治療の費用は、「長く安心して使うための工程」全体にかかるものです。大切なのは、金額ではなく内容に納得できるかどうかです。
9.後悔しないために確認したいカウンセリングのポイント
費用説明で必ず聞いておきたいこと
セラミック治療を検討する際、費用や値段についての説明は、納得感を左右する非常に重要な要素です。カウンセリングでは、提示された金額が「どこまで含まれている費用なのか」を必ず確認しておく必要があります。
たとえば、セラミック本体の費用だけなのか、仮歯の作製、型取り、装着後の調整まで含まれているのかによって、実際の負担は大きく異なります。費用相場と比較する際も、内容が同じでなければ単純な高い・安いの判断はできません。
また、治療途中で追加費用が発生する可能性があるかどうか、どのようなケースで金額が変わるのかといった点も、事前に説明を受けておくことが大切です。費用について質問することをためらう必要はありません。むしろ、疑問をそのままにせず確認する姿勢が、後悔しないセラミック治療につながります。
治療範囲・将来のメンテナンス・保証の考え方
セラミック治療では、現在の見た目や機能だけでなく、将来的なメンテナンスやトラブル時の対応まで含めて考えることが重要です。カウンセリングでは、今回の治療が「どの歯の、どの範囲まで」を対象としているのかを明確にしておく必要があります。部分的な治療なのか、噛み合わせ全体に影響する治療なのかによって、将来の管理方法や注意点は変わってきます。
また、セラミックは素材として優れていますが、永久的にトラブルが起きないわけではありません。そのため、装着後の定期的なメンテナンスの頻度や内容、万が一欠けや破損が生じた場合の保証の有無や条件についても確認しておくと安心です。費用や値段だけで判断するのではなく、長期的な視点で治療全体を見通すことが、満足度の高い選択につながります。
「今すぐ決めない」ことも大切な判断
カウンセリングの場で、「その場で決めなければいけない」と感じてしまうと、冷静な判断が難しくなることがあります。セラミック治療は自由診療であり、費用も決して小さなものではありません。
そのため、説明を受けたあとに一度持ち帰り、内容を整理したり、ご家族と相談したりする時間を取ることは、非常に健全な判断です。治療内容、費用相場、将来のメンテナンスまで含めて考えたうえで、「自分にとって本当に必要か」「今のタイミングが適切か」を見極めることが重要です。納得できない点があれば、再度質問することも問題ありません。十分に理解し、気持ちの整理ができた状態で治療を選択することが、結果として後悔の少ないセラミック治療につながります。
POINT
セラミック治療は、費用に何が含まれるか、治療範囲や将来のメンテナンス・保証まで確認し、説明後は持ち帰って検討することが後悔しないポイントです。
10.FAQ|セラミック治療の費用・相場に関するよくある質問
Q1. セラミック治療の平均的な費用はいくらですか?
セラミック治療は自費診療のため、全国一律の価格はありませんが、一般的には1本あたり8万円〜18万円前後が目安とされることが多いです。素材の種類や治療の難易度、使用する設備などによって幅があります。
Q2. なぜ同じセラミックでも医院ごとに値段が違うのですか?
使用するセラミック素材の種類、技工物の精度、治療工程の丁寧さ、設備投資の違いなどが価格差の理由です。値段の違いは、単なる利益差ではなく、治療内容の違いであることが多いと考えられます。
Q3. 保険の白い歯とセラミックは何が違いますか?
保険の白い歯はプラスチック素材が中心で、費用を抑えやすい反面、変色や摩耗が起こりやすい特徴があります。セラミックは変色しにくく、見た目や耐久性に配慮された素材です。
Q4. 安いセラミックを選ぶと問題がありますか?
必ずしも問題が起きるとは限りませんが、素材や設計、適合精度によっては、見た目や耐久性に差が出ることがあります。価格だけで判断せず、内容を確認することが大切です。
Q5. セラミックは何年くらい持つものですか?
一般的に7〜15年程度が一つの目安とされますが、噛み合わせやケア状況によって差があります。定期的なメンテナンスを続けることで、より長く使用できるケースもあります。
Q6. 費用を抑える方法はありますか?
治療範囲を必要最小限にする、部位によって保険治療と組み合わせるなどの方法があります。ただし、将来の再治療リスクも含めて検討することが重要です。
Q7. 分割払いや医療費控除は使えますか?
多くの歯科医院で分割払いに対応しており、条件を満たせば医療費控除の対象になる場合もあります。詳細は事前に確認すると安心です。
Q8. 前歯1本だけでもセラミックにできますか?
はい、可能です。前歯1本や数本など、必要な範囲だけを対象にした治療も行われています。周囲の歯との調和が重要になります。
Q9. 将来やり直しになった場合、また費用はかかりますか?
状態や保証内容によって異なります。再製作が必要な場合は費用がかかることもあるため、保証の有無や条件を確認しておくことが大切です。
Q10. 自分の場合、どれくらいの費用がかかるか相談できますか?
もちろん可能です。歯の状態や治療範囲によって費用は変わるため、カウンセリングで具体的な説明を受けることで、現実的な判断がしやすくなります。
POINT
セラミック治療の費用は1本8〜18万円が目安で、素材や精度により差があります。価格だけでなく内容を確認し、事前相談で納得して選ぶことが大切です。
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再発率0%を追求した
誠実な歯科医療を横浜市鶴ヶ峰で
監修:横浜グランアズーリデンタルクリニック鶴ヶ峰
所在地〒:神奈川県横浜市旭区鶴ケ峰2丁目9−1
電話番号☎:059-245-5358
*監修者
横浜グランアズーリデンタルクリニック 理事長 駒ヶ嶺 大輔
*出身大学
昭和大学歯学部卒業
*経歴
・大和徳洲会病院歯科 口腔外科研修医
・日本大学医学部付属板橋病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科学系 歯科口腔外科学分野 入局
・日本大学医学部付属板橋病院 麻酔科 医科麻酔研修 修了
・日本大学 医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学系 歯科口腔外科学分野 現在は非常勤
*所属
・口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・5-D japan
・5-DFST













